伝え方次第で先生への印象・評価が変わる!

 

転職はそう何度もある事ではない為、医療機関(病院・クリニック)との転職面接に慣れていない先生の方が多いかと思います。
実は面接といっても堅く考える必要はなく、コミュニケーションの場、これまでの話の確認の場という、どちらかというと面談のイメージの方が強いです。
 
しかし転職面接はそのような場ではありますが、一応は面接ですので、どのような医療機関なのかを先生が探るのと同じで医療機関側も先生の事をどのような先生なのかを面接では見ています。
よって双方が相手に対し、ある程度の評価をするのが面接です。
そして、医療機関側から良い印象の先生・良い評価を得られるに越した事はありません。
 
 
前置きが長くなりましたが、本日お伝えをしたい事は、
先生方の面接に同席をしておりますと、時々「あ~勿体ないなぁ」と思ってしまう事があります。
「少し言い方を変えるだけで印象を良く出来るのに・・・」という事があります。(嘘を言う、自分を大きく見せる、という事ではありません。)
 
例えば、以下のようなケースです。
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ケース①:指定医の取得の為に症例を集めたい先生の場合
 
ケース②:指定医としてこれまで幅広い疾患の患者様を診てきたので、今後は特定の疾患を診たい先生の場合
 
ケース③:訪問診療、緩和ケア、リエゾン 等これまではあまり経験してこなかった業務を行ないたい先生の場合
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医療機関側は、医師を採用する際に出来れば即戦力となるような医師を採用したいと思っています。
例え指定医は取得されていなくても、それなりの業務はお任せしたいというのが本音です。
 
それを踏まえケース毎に見ていきます。
 

 
ケース①ですが、
言ってしまいがちなのは「勉強をさせてほしい!」「経験を積ませてほしい!」「これから経験を積んでいきたい!」です。
これでは頼りなく感じてしまいますし、本当に勉強がしたいのであれば大学医局に行った方が良いのでは?という印象を与えてしまいます。
このケースの場合、「これまでの経験を活かして病院に貢献しながら、更なる症例を積んでいきたいと考えています。」もしくは「まずは指定医取得に向けて多くの疾患患者様を診ていきたいと考えています。指定医取得後は地域の患者様と病院に貢献する為に尽力したいです。」という言い方の方が良い印象になりませんか!?
 
ケース②ですが、
言ってしまいがちなのは「〇〇〇症例の経験を積みたい。」「〇〇〇症例を勉強していきたい。」です。
これも頼りなく感じてしまいますし、指定医なのにこれまで〇〇〇症例の経験はほとんど無いの?という印象を与えてしまいます。
このケースの場合、「これまでは指定医として多くの疾患患者様と向き合ってきました。今後はその中でも自分の得意とする(もしくは)興味のある〇〇〇症例の患者様を中心に診ていきたいと考えています。」という言い方の方が良い印象になりませんか!?
 
ケース③ですが、
これも言ってしまいがちなのは「経験を積みたい。」「勉強していきたい。」です。
同じく頼りなく感じてしまいますし、これまで精神科での臨床経験を本当に積んできたの?という印象を与えてしまいます。
このケースの場合、「これまで多くの疾患患者様と向き合ってきました。今後はこれまでの経験を活かしながら自分の興味のある〇〇〇を行なっていきたい考えています。」という言い方の方が良い印象になりませんか!?
 
 
何となくお気づきかもしれませんが、
医療機関を踏み台にしているような言い方は避けるべきです。
医療機関への貢献力が少ないと思われる言い方、自分への利益だけを優先しているような言い方、指定医を取得後にすぐに辞めてしまうような言い方、は好まれません。
 
 
少し言い方を変えてみるだけで、先生への印象は変わります。
間違った印象を与えてしまい、話がその後進まなくなるのはあまりに勿体無いのです。
 
もしこれから医療機関との面接を控えている先生は、上記を参考にしてみて下さい。