今回は過去に私ども【精神科医の転職相談室】を通して転職をしたA先生の事例をご紹介します。
<A先生の転職背景>
A先生は精神単科の急性期病院で多忙な勤務・当直に追われていましたが、家族と過ごす時間を増やしつつ臨床の質も保ちたいと考え、転職を決意されました。
無理に環境を変え過ぎると合わない可能性があるため、急性期から慢性期への極端な移動は避け、4日勤務で当直回数も減らすなど現実的な条件を設定されました。
給与は上がらなくても長く続けられる環境を重視しました。
<成功のポイント>
1. 求人情報を鵜呑みにせず採用熱を読み取る
求人情報は基本条件のみで、交渉次第で勤務日数や給与は採用側の採用熱で変わることもあります。
A先生は「高額給与」「ゆったり勤務」などといった言葉に惑わされず、採用側の採用熱を重視し、弊社コンサルタントからの一件一件の求人情報をチェックされていました。
2. 内情を事前にリサーチする
短い面接や見学だけでは職場の雰囲気や人間関係は分かりません。
A先生は気になる求人情報があると、弊社コンサルタントから病院内部の情報(医局内の雰囲気、カンファレンスの運営方法、指定医症例数など)を提供してもらっていました。
これにより「常に募集している=悪い病院」という先入観も捨て、フラットな目で判断ができたようです。
3. 自分の軸を決める
転職市場には高額年収案件や好条件が目に飛び込んでくることもありますが、A先生は必要な条件を明確にし、掲げた「家庭とのバランス」「精神保健指定医としての成長」を譲りませんでした。
情報収集の途中で給与の高い案件が目に付いても、高すぎる報酬は、隠れた課題や高い離職率が背景にある場合もあるため、安易に飛びつかず、初志に立ち返り判断することは重要なのです。
4. 条件交渉はバランス重視
事前にA先生は自分の本音を正直に伝えていましたので、交渉はコンサルタントに任せました。
時に採用面接では当初の条件と異なる打診がある場合もあります。
また高すぎる年収提示は、求められるものも大きくなり、また多忙な勤務となってしまっては本末転倒です。
よって提示される条件はバランスを重視したのです。
またA先生は希望条件が叶わない場合の代替案や譲歩案を用意もしていました。
例えば、希望の勤務曜日に代わる当直回数の調整、希望の専門外来に代わる担当病棟の調整などです。
A先生の転職が上手くいった背景には、情報を鵜吞みにせず、求人の条件バッファや採用熱などを慎重に精査していました。
また自分の軸を守りながら柔軟に交渉をコンサルタントに依頼する姿勢もありました。
転職はタイミングや運だけでなく、準備とバランスの取り方でも結果が大きく変わるということを是非参考にしていただけますと幸いです。
↓ ↓ ↓
私ども【精神科医の転職相談室】は、精神科医専門のプロの転職コンサルタント組織です。
精神科医の先生の転職や求人に関するご相談(完全無料)は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
