以前の日本では「終身雇用」が当たり前という考え方のもと、転職する事に関しては良くない印象を持たれていた事もあったようですが、今の日本では以前に比べて明らかに転職すること自体は普通の事として認識されつつあり、一人の人が一生の間で転職する回数の平均は3回程度という事で回数も多くなってきています。

この流れと同じように、精神科の先生方の中にも過去に何度か転職されたご経験をお持ちの先生方も少なくないと思います。
過去に転職をされたご経験がある先生方でしたら既にお気付きな点もあるかもしれませんが、転職して新たな職場に入職してみますと、同じ分野で同じ職業であったとしても、その職場によってやり方であったり考え方が全く違っているという事がよくあります。
その違いによって、上手く機能しているところもあれば、逆に機能していないところもあります。

実は、こういった違いを体験してきていること自体が、過去に転職した経験がある人の最大の強みではないかと考えております。
つまり、多くの職場での勤務経験があるという事は、それだけ他の人と比べて様々な経験を積んできているという事であり、それこそが転職を経験してきた人の最大の強みであると言えるのではないかと考えております。
※とは言いましても回数が多過ぎる場合や、一つの職場での勤続年数が短い場合などに関しましては「長続きしない」「仕事に対する意識が低い」などの理由でネガティブに捉えられてしまうような事も少なくありませんので注意が必要です。

改めて転職活動を行う際には、こういった過去の経験を有効活用して上手くプレゼンする事が出来れば、必ず転職活動を優位に進める事が出来ると考えております。
過去の職場でのご経験を思い起こして頂きつつ、応募書類の作成や面接対策を練って頂くと良いのではないかと思います。
今後の転職活動のご参考にして頂けますと幸いです。