もう一歩踏み込んだ精神科病院の内情について見極める際のポイントについて

今回ですが、精神科の先生方が転職先として良い精神科病院を見つけ出すために、是非ご確認して頂きたいポイントについてご案内させて頂きます。
一般的に良い病院か否かを見定めるためには、業務内容や業務量、労働条件など、求人票などに記載されている内容から判断される事が多いと思いますが、これ以外に是非ご確認して頂きたいポイントとしまして「病院の体質」というものが挙げられます。
どういった事かと言いますと、病院の根底にある考え方や経営方針という事になります。

例えば、電子カルテの導入に対する考え方だけを見ても病院の考え方が浮き彫りになります。
早々に電子カルテを導入しているA病院と、引き続き紙カルテを利用しているB病院を比較した場合、最も大きな違いは導入するための予算があるかないかという事が影響している可能性が高くなりますが、もう一つ別の要素としまして「新しい事を導入するにあたっての意識の高さ」が影響しているという事が考えられます。
つまり、革新的な積極的な病院なのか、その逆で保守的な伝統的な病院なのかが見えてくることがあります。
A病院は新たな事を取り入れるにあたり、積極的に動く病院である可能性が高く、B病院はその逆で保守的な病院である可能性が高まります。
実際に、予算はあるもののご勤務されている先生方、職員の方から使い慣れていない新たな物を導入する事に賛同が得られないために電子カルテを導入するに至っていない、というようなお話を耳にする事もございました。

今後の日本における高齢化社会や人口減少の問題などについて考えますと、精神科の医療機関におきましても、医師をはじめとした職員の確保や、病床の稼働率の維持など、様々な課題が浮き彫りになってくることが想定されます。
そのような状況の中で、時には痛みを伴うような変化が求められるような場合もあり得るのではないかと思います。
こういった時に、そもそもの病院の体質が非常に重要なポイントになり得るのではないかと考えております。
これから末永くご勤務される職場を選ばれる際には、こういた病院の「体質」についてもしっかりとご確認して頂き、腰を据えて末永く勤務させて頂くのに見合った職場なのか否かについて、しっかりとご確認頂ければと考えております。
今後のご参考にして頂けますと幸いです。