私共【精神科医の転職相談室】には、他科から精神科への転科希望の先生からもご相談がまいります。
 
そこで本日は精神科へ転科をする、転科をした方がよいタイミングについてお伝えしたいと思います。
 
 
まず、受け入れをする医療機関側の立場になって考えてみます。
医療機関側としては、転科であれば出来るだけ若い医師を採用したいという希望があります。
年齢にして20代~30代という強いイメージをお持ちです。
それ以上の医師は年齢が高くなればなるほど難易度が高くなります。
 
それは何故か?と言いますと理由は2つあります。
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① 院内の医師体制の問題です。
年齢が高くなればなるほど、年齢と精神科経験のバランスが他の在籍医師と大きく異なってしまいます。
年齢が高いにもかかわらず、そして医師取得年数が早いにもかかわらず、在籍している若い医師よりも精神科医師としての立場を下にしなければならないからです。
在籍している先生方が気を使ってしまいます。
 
② 給与額の問題です。
年齢が高い、医師経験が長い先生はそれなりの給与額を頂いているかと思います。
それはその科で先生が築き上げてきた経験と貢献によるものです。
しかし転科となれば精神科経験はゼロとなりますので、給与の減額は避けられません。
よって、そもそも給与条件が合わないというお考えを医療機関が強く持っているからです。
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以上の事もあり、結論として精神科転科へのタイミングは、『 早い方が良い 』という事になります。
「来年4月も待ってから」と仰る先生もおりますが、可能であればそれよりも早いに越した事はありません。
精神保健指定医を取得をご希望の先生であれば尚更です。
(精神保健指定医の取得には、医師として5年以上、さらに常勤での精神科経験が3年以上必要です。)
指定医申請レポートの提出は一年に2回、また申請後の審査も今は時間を要していますので、遅くなればなるほど指定医の取得は半年後、1年後と遅くなります。
 
 
勘違いをして頂きたくないのは、私共は転科のタイミングを急かしている訳ではありません。
まず現状と将来の事を考え、転科をするべきかどうかを検討してみて下さい。
そして、もし精神科へ転科をしたいというご希望がお強いのであれば、私共は転科出来る医療機関の情報をお伝え致します。
 

 
 
勿論、転科をするべきかどうかのご相談についてもお気軽にご相談下さい。
無理に転科を勧めたりは絶対にしませんのでご安心下さい。