紹介会社の役割について

一般的に紹介会社の役割といえば、転職の件で相談があった求職者の希望等を確認し、その内容に見合った求人をご提案し、面接の設定やその後の条件交渉などを行うことをイメージされるのではないかと思います。
もちろん、このような作業をメインで行っていることは間違いないのですが、これ以外にも紹介会社の役割として重要な作業があります。
それが、職場側から提示された労働条件の内容についての確認作業という事になります。
言い方を変えますと、労働条件の内容が法令に従った内容になっているかどうかの確認を行うという事になります。

面接を実施し、無事にオファーを頂くことになった際ですが「労働条件通知書」を作成し、求職者に対して書面で労働条件を通知する義務があります。
労働条件は本来、労働基準法などに則った形で提示されなければならないのですが、職場の中には法的に問題がある内容を提示してくるところもあります。

過去に私共がやり取りをさせて頂きました医療機関の中で実際にあったのは、有給休暇を付与するタイミングが法定より遅かったり、付与される日数が少なかったり、雇用保険に加入していなければならないにも関わらず加入していない場合があったり、勤務時間に対して与えられる休憩時間が短いなど、様々な法令違反が出てきたことがありました。
企業などはコンプライアンスに対し神経を尖らせているところも多いのですが、医療機関に関しましては、企業ほどに神経を尖らせていないことも多いため、より重点的にチェックを行う事が求められます。

このように、法令順守という観点から求職者をお守りすることも、紹介会社の一つ役割という事になります。
労働に関する法律については、普段あまり触れることが少ない先生方も多いのではないかと思いますが、知らなかったから損してしまった、というような事がないようにする意味でも、転職についてご検討される際には、まずは紹介会社に相談してみる、というのも選択肢の一つになり得るのではないかと考えております。
転職についてご検討される際には、是非お気軽にご相談くださいませ。