弊社ですが、起業してから11年目を迎えております。
その間、多くの先生方の転職のお手伝いをさせて頂きましたが、11年近く経過しますと、起業した当時と現在を比較した際に、先生方の転職市場に関しましても様々な変化が生じてきた事に気が付きます。
その変化の中で真っ先に思いつく事としましては市場の変化、つまり「売り手市場」「買い手市場」の変化について、という事になります。
現在でも医師の転職市場に関しましては、基本売り手市場という事で変わりないのですが、以前に比べて明らかに買い手市場に近付いてきている事を実感します。
1都3県や名古屋、大阪、福岡などの大都市周辺では、医師が充足している医療機関も多くなってきています。
また、求人を出している医療機関に応募した際に、同時に複数の医師が応募しているような事もあります。
その影響で採用試験のハードルも高くなってきており、希望すればどの医療機関でも入職出来るような状況ではなくなってきているという事になります。
また、新専門医制度に切り替わった事で、精神科におきましても専門医の取得を目指される医師が多くなってきています。
精神科においては、何といっても指定医を取得する事が第一であり、この状況は今でも変わりありませんが、若手の先生方の中には併せて専門医を取得したいとのお考えになられている事も多く、私共の方で専門医の取得が可能な医療機関(基幹施設)をご案内させて頂く事もございます。
もう一つ、メンタルクリニックの増加に伴い、クリニックからの求人数が多くなっているのと同時に、クリニックでの勤務をご希望される先生も多くなっている印象があります。
以前はクリニックでの勤務に関しましては、非常勤での勤務をイメージされている先生方が多かった印象ですが、ここ最近では非常勤に限らず常勤での勤務をご希望されている先生方も増えてきた印象です。
また、コロナ禍以降オンライン診療を行っているクリニックをご希望されるような先生方も見られるようになって参りました。
一方、病院の求人に関しましては、上記でも記載致しましたように、充足している医療機関も増え、更に地方の医療機関では人口の減少と共に患者が減り、病棟を縮小しているようなところも出始めています。
その影響で医師の募集枠は減少傾向にあるように感じております。
このように、時代の変化に伴って精神科医の転職市場におきましても、様々な変化が生じて参ります。
私共はこういった動きをいち早く察知し、最新の情報をもって先生方のご案内をさせて頂きたいと考えております。
常にアンテナを張って、先生方に出来るだけ多くの有益な情報をご提供出来るよう、今後も尽力させて頂きたいと考えております。