【精神科医の転職動向データ 2024】3491名の支援実績に基づく詳細分析

私共リノゲートは精神科医師の転職・キャリア支援に特化し、2014年2月より2024年8月末時点で3491名の医師の皆様から転職依頼と共にキャリアに関するご相談を頂いております。

私共は精神科専門のエージェントという事から、日々精神科医師の先生方、精神科へ転科をご希望の他科の先生方、また研修医の方からのご依頼を数多く頂いており、それらの蓄積された情報はこれから転職や将来のキャリア形成をお考えの先生方にとって、有益な参考情報になるのではないかと思っております。

これらの情報はこれまでご縁を頂いた先生方のみに提供をさせていただいておりましたが、まだまだ転職や今後のキャリアについてお悩みに先生方が多いと日々痛感しており、そのような先生方に是非参考にしていただきたいと思い、情報の一部を公開いたします。

<対象データ>
■ご年齢:27歳~74歳の医師
■エリア:全国
■調査方法:ご依頼時とご転職後に行った面談・電話・メールによるヒアリング
■人数:リノゲートにご依頼を頂いた約3000名の医師

▼以下の目次内容を公開いたします▼

1. そもそも何故「精神科医の転職相談室(リノゲート)」に相談をしたのか?

医師である先生方が転職支援を紹介会社に依頼する時に思う事は「情報量を持っている会社を選びたい」、「転職サポートで成功実績を積み上げている会社に安心して任せたい」、「転職で失敗はしたくない」、「疑問や問い合わせた後の答えはすぐに知りたい」というものが高いウェイトを占めているというデータがあります。

ではそのような中で、また数ある紹介会社の中で何故リノゲートにご相談をしようと思ったのか?
私共にご相談を頂いた先生方にヒアリングをさせていただいた結果は以下の通りです。

以上から、先生方からの私共への期待は、専門性による「他にはない情報」「転職後の失敗リスク軽減」「エージェントの質」という事かと思います。

また私共の特徴としては、(上記グラフが示すように)新規でご依頼いただく先生方のうち「知り合いの先生から紹介」というケースが約2割を占めており、これは過去に私共を通して転職をなさった先生方が、お知り合いの先生方にリノゲートをご紹介いただいたというケースです。

誰しも、人生の岐路でもある転職は、「失敗したくない」からこそ有益となる情報元や信頼できる優秀なパートナー(紹介会社エージェントに限らず)の存在は大きいものです。
医師間で紹介をしていただけているという事は、少なからずこのようなご評価を頂けている事であり、大変嬉しく思っております。

2. 医師の属性データ

これまで私共へご依頼を頂いた先生方の属性は以下の通りです。

 ↓うち
・研修医13.2% , 精神科医75.2% , 他科の医師11.6%
・大学医局に所属の医師22.1% , 非大学医局の医師77.9%
・男性67.9% , 女性32.1%
・指定医61.8% , 非指定医38.2%(研修医、他科医師を含む)

年代は30~40代の先生方が多く、理由は指定医を取得するタイミングやライフステージ変わるタイミングである30~40代の先生方が転職を考えるケースが多いという結果になっています。
(ご依頼を頂く大学医局に所属の先生方は、ほぼ20~40代の先生方となっています。)

ちなみに、上記の他科医師とは精神科への転科を希望する医師となります。
近年精神科へ転科を希望する医師は増加しており、11.6%もの先生方は転科希望でした。

また非指定医の先生方が38.2%と比較的多い理由として、上記のような転科希望の医師の増加や大学医局に属さない研修医の先生方が増えている事が要因になっています。
既に精神科医であっても指定医の取得がまだという先生方からのご依頼も多く、症例集めにご苦労されていたり、指導体制に不安を感じている等のケースもあるようです。

3. 転職理由(ご希望)、過去の転職回数データ

まず転職理由(ご希望)については医師の数だけ存在する為、今回はその中でも高いウェイトを占めていた内容をご紹介します。

・現在の勤務先での指導体制や症例では指定医の取得が難しい
・完全なトップダウンやパワハラにより勤務継続が厳しい
・大学医局でこれまで御礼奉公をしてきたが、今後は自分本位の勤務がしたい
・指定医の取得が出来た為、今後はQOLや給与重視の勤務がしたい
・近い将来ライフステージが変わる為、現在の勤務環境や給与額では勤務継続が難しい
・子供のいる女性医師に対する理解が得られない職場で将来的にも勤務継続が難しい
・元々精神科には興味があり、今後は転科をして精神科医として残りのキャリアを積んでいきたい
・これまでは長年急性期病院で勤務を続けてきたが、今後は慢性期病院にて比較的ゆったりと働きたい

大きく分けると転職理由は3パターンに分類ができます。
① 回避型転職(人間関係のトラブルや現職への不満が主な理由)
② 事情型転職(ライフステージの変化などやむを得ない事情が主な理由)
③ 希望型転職(専門性の強化や転科など今後のキャリアに向けた希望が主な理由)

それぞれの割合としては以下の通りです。

また私共へ初めてご依頼を頂いた先生方の過去の転職回数については、以下の通りです。

転職が初めてという医師が最も高い割合を占めていますが、これは大学医局に所属の医師や研修医の方も含まれています。
ただ私共へご依頼を頂く先生方のうち、大学医局に所属する先生方は30~40代の医師(指定医)の割合が多く、実際に「転職が初めてだからこそ、精神科専門の会社から色々と給与相場や各医療機関の内部事情、転職についてアドバイスを貰いたい」というお声を頂いております。

また転職が初めての先生方ほど、医局外市中病院の給与相場をご存じではないというケースは珍しくなく、それが原因で転職時の採用面接において「給与は○○○ほど(かなり控えめの額)あればよいです。」と伝えてしまい、実際に相場や病院規定より低い額を提示されてしまうという事もあります。
ですから転職が初めての先生方ほど、各病院の内部情報や市場相場、転職時のポイントなどに詳しい人に聞く事を是非お勧めいたします。

ちなみに、ご依頼を頂いた先生方のエリアについては、以下の通りです。

エリア毎に開きはありますが、これらは該当エリアの医師数、医療機関数、大学医局の拘束力 等に影響するものと思われます。

4. 転職時期データ

転職をする先生方の転職時期は以下の通りです。

やはり期のスタートである4月が一番多いという結果となっています。
これは特に大学医局に所属している先生方の場合は、大学を退局するタイミングが期末である3月末というケースが多いという事もこの数字に反映されています。
また医局所属以外の先生方であっても4月が前職の契約更新のタイミングという事も影響しています。

但し、採用側である医療機関としては、4月採用に拘っているというケースはむしろ少なく、医師体制を早めに整えたいという理由から、「自院と応募医師との間で折り合いが付けば早い時期に入職してもらいたい」という意向があります。
年中入職している医師のデータが出ているのはその為です。

ちなみに4月の次に10月が多くなっているのは、期中転職の中でも半期のスタートである比較的キリの良い10月からという理由でした。

また、先生方から転職のご依頼を頂くタイミングとしては、以下の通りです。

通常は転職の6ヶ月前、遅くとも3ヶ月前に転職活動を始める事が良いですが、大学医局に所属している先生方の場合は、退局するまでに時間を要するケースが多く、1年前というケースも多く見られました。
またすぐに転職という事ではなく、1年ほどかけてじっくりという先生方も1年前にご依頼を頂くケースが多く見られました。

少数派ですが、転職の1~2ヶ月前という先生方につきましては、「急遽来年度からの契約更新はしないと言われてしまった」「○○という不満から今日(数日前)に病院を辞めて来た」「現在は休職中で復職先を探している」というようなご事情がある、比較的緊急性の高い先生方でした。

ベストな転職の流れは、転職先を決めた後に現職へ退職申請を行い、退職時期確定後にしっかり引継ぎを行い、新しい勤務先に入職という流れです。
狭い医療業界だけに円満に退職するのがベストです。

よって余裕を持って転職活動を行う必要があり、遅くとも3ヶ月前までがベターと言えます。

5. ご利用医師のお声について

私共リノゲートをご利用いただいた先生方から以下のお声を頂いております。
(一部、担当エージェント宛ではなく、弊社宛に届いた内容も記載いたします)

■「指定医の取得について、注意ポイントを幾つも挙げていただき、安心できる病院に入職できたのが何より有難かったです。」
■「精神科、精神科医が今後どうなっていくかの議論はとても楽しかったです。」
■「送ってもらった求人の内容が細かく、どれも私に適切と思えるものでした。」
■「私個人の相場や指定医取得後の働き方について教えていただいたのは大変参考になりました。」
■「とにかくこちらからの連絡に対していつもレスポンスが早くて助かりました。」
■(ネガティブなお声として)「担当エージェントの方から場面ごとにアドバイスをいただけた事には感謝をしていますが、結果慎重になりすぎてしまい、私としてはもう少し背中を押してほしかったです。」
■「当初少し甘い考えを持っていましたが、○○さん(担当エージェント)の話を聞いた事で、今後少なくとも3年はしっかり経験を積もうと思えた事が良かったです。」
■「○○さん(担当エージェント)と仕事以外の野球や旅行の話は良い息抜きになり、堅苦しい転職活動にならず、良い意味で肩の力が抜けました。」
■「今回は他社さんの斡旋で転職先を決めましたが、いつも中立的な立場でご意見を頂き、最終的には背中を押していただけた事に感謝いたします。」
■「○○病院との面接前のサポートと面接の際に隣りから補足をしていただいたり、初めてこのような面接をする私としてはかなり心強かったです。」
■「交渉の際には私の印象を下げることなく、病院側に掛け合っていただいて、なんとか叶えていただけた事に感謝です。」

以上の事から評価を頂けているポイントは以下の通りです。
・精神科における転職市場の知見
・送られてきた求人の内容
・今後のキャリアにおける提案数
・普段のやり取りにおけるレスポンスの速さ
・質問や疑問点を投げた後の回答の速さ
・エージェントの人柄(話しやすさ)
・エージェントの人柄(ポジショントークは言わない信頼感)
・採用面接前と当日のサポート
・条件交渉術

このようなお声を頂けている事に満足はせず、日々精進していきながら今後も先生方のご依頼・ご期待に対して、真摯に向き合っていきたいと思っております。

転職のご相談・ご依頼は以下ボタンより承っております。

 

~~ リノゲート株式会社 ~~
住所: 東京都千代田区内神田1-4-15 大手町新誠ビル2F
電話番号: 0120-350-299(フリーダイヤル)/03-5577-7981
メール: info@renogate.co.jp
設立: 2014年2月
資本金: 2,000万円
代表者: 宮田 剛  細渕 浩平
事業内容: 医療従事者(精神科医師に特化)の人材紹介
医療従事者(精神科医師に特化)の転職・相談サイトの運営
許認可: 厚生労働大臣許可 13-ユ-306463