精神科医の転職のタイミングとその理由について

 

現在、秋頃~来年4月の転職に向けて転職活動をされている先生方が多い中、これまで多くの精神科の先生方(これから精神科を専攻される初期研修中の方も含む)の転職をサポートさせていただいておりますと、先生方が転職をお考えになるいくつかのタイミングが見えてきます。
そして理由があります。

本日は、この転職のタイミングと転職理由について過去の事例を紹介したいと思います。
※これは先生方に転職を促すものではなく、精神科医としてご自身の将来を真剣にお考えの先生方が多いからこそ、他の先生方がどのタイミングで転職をされているのかを参考にしていただきたいと考えております。

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■ 精神保健指定医の症例が乏しい時
> 現在の勤務先では指定医取得に必要な症例や指導、また取得実績が乏しく、今後の取得に向けてもっと実績のある病院へ移りたいという先生方がおります。

■ 精神保健指定医を取得された時
> これまでの急性期の患者様からは少し離れ、指定医として慢性期の患者様をメインに診たいという先生方がおります。

■ ご自身のお得意の症例患者様に特化して診ていきたいと考えられた時
> 指定医として数年幅広い症例患者様を診てこられ、今後は症例に特化をして更なる専門性を高めていきたいという先生方がおります。

■ 精神神経学会の専門医を取得された時
> 精神科医として指定医、専門医の取得までが一つの区切りというお考えをお持ちで、今後はご自身のご希望に重点を置きたいという先生方がおります。

■ 将来明確に開業をする事を決意された時
> クリニックでの勤務経験を経営的な目線で勤めてみたいという先生方がおります。

■ 他科から精神科への転科を決意された時
> 以前から興味があった、今後の社会的ニーズ 等の理由で転科をご希望の先生が近年増えてきております。

■ ご家族のご状況により、現在のハードな勤務が難しくなった時
> ご両親の介護が必要になった、小さいお子様がいる 等の理由で現職場での勤務が難しくなった先生方がおります。

■ 現職場の環境が悪い時
> 人間関係の悪化、条件面での不満、病院の方向性への疑問・疑念 等の理由で現職場でのモチベーションが低下してしまった時。(この場合は、現職での不満が転職先で解消されるのかどうかを慎重に探る・確認をする必要があります。)

■ 引越しをしなければならない状況になった時
> これは様々な理由がありますが、ケースとして多いのがご家族の方の状況により引越しをせざるを得なくなった先生方です。

■ (これは転職とは言えませんが)初期研修が終わり精神科を専攻する時
> 大学の医局に残るのではなく、医局の人事に影響を受けないご自身の希望に重点を置きながら精神科を専攻される先生方がおります。
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これまでの実績やご相談内容を振り返りますと、大凡上記が転職を考えるタイミングとなっているようです。

今後もしご自身の将来の事で、少しでも不安や進むべき方向に迷いがある際は、必ずしもご自身だけで結論を出される必要はないと思います。
お知り合いの先生方に相談をするのも良いかと思います。

もしご縁があり私共【精神科医の転職相談室】へご相談を頂けた場合は、これまでの事例や現在の市場についての情報を先生方へ提供したいと考えております。