良い病院か否かを判断するですが、実際に病院に訪問して院内を見学をさせて頂いたり、面接に参加して詳しくお話をお伺いさせて頂く方法が最もオーソドックスな方法になります。
しかし、院内見学や面接と言いましても、せいぜい1時間程度と限られた時間の中で実施される事が多くなっており、短時間の中で病院について全てを把握するというのは非常に難しいという課題もあります。
更には、院内の雰囲気であったり人間関係などは、実際に勤務するとなった際に非常に重要な部分であるにも関わらず、より把握しにくいという点も挙げられます。
このような難しい状況の中でも出来るだけ多くの情報を収集し、より良い医療機関をお選び頂く手段として先生方に一つご提案させて頂きたい事がございます。
それは、理事長や院長など医療機関のトップの方々と、事務方（事務長など）との関り方について注視して頂くという事になります。
私共は過去に多くの医療機関の面接や見学に参加させて頂いた経験がありますが、病院のトップの方々と事務方の関わり方については医療機関によって様々であり、その医療機関の内情をよく映し出しているのではないかという事に気が付きました。

例えば、理事長や院長と事務長が分け隔てなくやり取りをされている医療機関は、院内全体的に同じような雰囲気の場合が多く、上席に対しても意見が言いやすい、いわゆる風通しの良い職場である印象を受けます。
そのような医療機関にご入職された先生方からは、実際にそのような評価を頂く事が多いです。
逆に事務長が理事長や院長の顔色を伺いながら発言するような医療機関もあります。
こういった医療機関では、理事長や院長が絶対的な権限を持っており、事務方はその方々の意見に従いながら活動している事がよく分かります。
その雰囲気から、院内の風通しの良し悪しについても想像出来るのではないかと思います。

面接では理事長、院長、事務長が参加される場合が多くなります。
その際にさりげなく関わり方を見て頂けますと、その医療機関の内情が垣間見える事があります。
もちろん、これだけで全てが見える訳ではありませんが、ご確認頂く際の一つのご参考にして頂けますと幸いです。
これから面接に参加されるご予定の先生方、是非頭の隅に入れつつ面接へのご参加をお薦め致します。