先生方が転職活動を行う際ですが、良い職場を探し出す作業と同じくらい、下手をしますとそれ以上に労力を要するのが退職申請という事になります。
現在の職場に退職の旨をお伝えし、先生方がご希望されている期日までにスムーズに退職の準備を進めていく事になる訳ですが、時には強い引き留めにあってしまったり、退職申請をした直後から職場の態度が一変して急に仕事がしにくくなってしまうなど、様々なトラブルが生じる場合もございます。
しかし、だからと言いまして強硬手段に出てしまったり、一方的に我がままを貫き通して退職してしまいますと、後々更に大きなトラブルに巻き込まれてしまうような事も考えられます。
以前ご案内させて頂きましたK先生の件ですが、大学の医局を退局されて転職される事をお考えになられていました。
先生としては3ヵ月もあれば十分退局出来るとお考えになられていたようなのですが、いざ申し出を行ったところ案の定、強い引き留めにあってしまい、結局直ぐには退局する事が出来ず、内定を頂いた医療機関があったようですが辞退せざるを得ない事態に発展してしまったというようなお話を聞かせて頂いた事もあります。
では、このような事にならないように出来るだけスムーズな退職申請を行うためには、一体どのような事に留意すべきかと言いますと、一番は「時間を厳守する」という事になります。
少しでも早く退職して新しい職場に転職したいというお気持にかられる事もあるかと思いますが、そこはグッと堪えて頂き、時間を掛けて相手に理解して頂けるような準備が必要になります。
その一つが職場の規定を順守するという事になります。
就業規則や雇用契約書に「退職の申し出」に関する決まりが記載されている場合があります。
例えば「退職申請を行う際には退職する3ヵ月前までに申し出する事」というルールが定められているとすれば、その期日はしっかり守りつつ退職の準備を進めるという事になります。
こういったルールをしっかり守りつつ進めていく事が、退職申請をスムーズに行う際に最も大事な作業になります。
先生方が職場を退職する際には、他の職業以上に時間を掛けて、じっくり対処する事が求められます。
また、精神科という狭い世界の中でトラブルを起こしてしまうというのは、将来的に長く勤務を継続する事を考えますと、絶対に避けたい事ではないかと思います。
退職申請を行う際には必要な期間を確保しつつ、出来るだけルールに従う形で進められる事をお薦め致します。
ご参考にして頂けますと幸いです。