ここ最近の採用試験について

ここ最近ですが、精神科の医療機関が医師の採用を行う際の採用試験の内容について、明らかに今まで実施方法と比べて変わってきた点があります。
今までは応募書類を提示し、その後に面接を実施しそこで合否の判定が下るという流れが一般的でしたが、ここ最近ではそこにトライアル勤務の実施(実際に何度か勤務をして頂き、その働きぶりを確認させて頂いた上で最終的に採用するか否かの合否の判定が行われるもの)であったり、中には面接の際にロールプレイの実施(事務員などを患者に見立てて実際に外来などで診察を行っている場面を想定しつつ演じて頂く)を行うようなところも出て参りました。
特にこういった動きはクリニックの採用試験の際に行われる事が多くなっており、ここ最近、急激に増えてきている印象があります。

では、敢えてこういった採用試験を実施するに至った背景は一体何かと言いますと、先生方の医療に関するスキルの確認というよりも、コミュニケーション力であったり、ホスピタリティに対する考え方などについて確認したいという意向が強いように感じております。
言い方を変えますと、今後医療機関が生き残っていくためには、こういった部分に力を注ぐ必要があるとの考え方の表れのように感じております。

今後ですが、人口が減少したり医師の偏在が加速する事で医師の需要と供給のバランスに変化が生じてきた際に、こういった傾向は更に加速していく可能性が高いと考えられます。
これから先、ご自身の活躍の場を維持していくためには常に世の中のニーズを敏感に察知し、どういった医師が求められているのかを把握しつつ、ニーズに応えられるような準備をしておく事はとても大事な事ではないかと考えております。
私共としましても精神科の転職市場に関する変化であったりニーズをいち早く察知し、先生方に情報のご提供をさせて頂くなど、少しでもお役に立てるような活動を行っていきたいと考えております。