指定医の取得が可能な医療機関の現状について

弊社宛に転職のご相談を頂く先生方の中には、精神科での臨床経験が豊富な既に指定医をお持ちの先生方だけではなく、精神科でのご経験はまだ少なく、指定医や専門医などの資格についてもこれから取得を目指していきたいとお考えになられている先生方からご相談を頂くケースも少なくありません。
また他科から精神科への転科をご希望される先生方も相当数いらっしゃる事を考えますと、これから経験を積み資格の取得を目指したいとお考えになられている先生方はとても多くいらっしゃるという事になります。
このように、これからご経験を積んでいきたい、資格の取得を目指したいとお考えになられている先生のご案内をさせて頂く際ですが、ご紹介させて頂く医療機関はどこでも良い訳ではなく、状況に見合った医療機関をお探ししてご提案させて頂く事が求められます。
つまり指定医のケースレポートを作成する事が出来るだけの症例が集まる医療機関であったり、特定の分野に偏っているのではなく救急や急性期、慢性期まで幅広く対応を行っており、指導医が在籍しているような医療機関を選定してご案内させて頂く必要がございます。

こういった条件に該当する医療機関という事になりますと、件数がそれなりに絞り込まれる事になり、先生方にご提案出来る件数も限られてしまう場合があります。
特に1都3県は先生方からのご相談が多い地域となっており、その傾向がより顕著になります。
それ故に医師の募集を行っている医療機関に対して、同時に複数の医師からの応募が集まってしまうような事もございます。
こういった状況になれば、最終的には医療機関から最も高い評価を頂けた先生だけが採用して頂ける事となり、評価を受ける事が出来なかった場合には採用枠から溢れてしまう可能性も十分に考えられる訳です。

こういった状況を打破して頂くため、他の候補者に差をつけるためには一体どういった活動をすべきかと言いますと、対応方法は大きく分けて3つあると考えております。
1つは早い時期から活動をスタートさせる事です。
ライバルとなる先生方よりも一歩先に転職活動をスタートさせて差をつける方法です。
ただし早過ぎも禁物で、医療機関側の採用計画が出来上がっていない段階で活動しようと思ってもスムーズに進める事が難しい場合もありますので、然るべきタイミングを見定める事が重要です。
2つ目は面接対策などを実施し、採用試験で他の候補者に差をつけ合格を勝ち取る方法です。
応募書類の作り込みや面接対策を行う事で、少しでも高い評価を頂けるようにする事が可能になります。
ただし採用試験では採用する側とされる側の相性も非常に重要です。
そのため対策を行ったからと言って必ずしも採用されるとは限りません。
3つ目ですがエリアを広げて転職活動を行うという事になります。
先程もお伝えしましたように1都3県をはじめ、名古屋・大阪・福岡など大都市周辺では競争が激しい事が多くなります。
そこで、それ以外の地域の医療機関に目を向けて頂くという方法になります。
その方が候補となる医療機関の件数は増える事になり、その中から最も気になる所を選んで頂く事も可能になります。
ただ、この場合は転居を伴う転職になる可能性が高いため、その覚悟を持って活動して頂く事が必要となります。
それが現実的に可能かどうかを見極めて頂く必要があります。

以上の3点になります。
いずれも一長一短ありますが、少しでも良い医療機関をお探し頂くための手段としてご参考にして頂けますと幸いです。
また、それぞれの先生方によってご状況が様々であると思われます。
そういったご事情も含めてどういった対応をしたら良いのか、弊社のコンサルタントから最適な方法をご提案させて頂く事も可能でございます。
お困りの先生方、まずはお気軽にご相談下さいませ。