給与をアップして頂く際に必要な要素について

以前、弊社にてご案内させて頂きました精神科の先生から以下のようなお話をお伺いさせて頂いた事がありました。
「入職して5年が経過し入職当時に比べ業務内容や業務量、責任の重さなど、それなりの成果を上げていると自負しており、職場に対する貢献度は確実に上がっていると考えている。
にも関わらず、現時点までそれを評価してもらう事が出来ず、一向に昇給して頂ける見込みがない。
このままですとモチベーションを維持していく事が難しいので転職する事を考えている。」
というようなご相談になります。
こちらのご相談内容についてですが、先生が職場に対して疑念を抱かれるに至った背景については、よく理解できるように思います。
また給与をアップして頂く際の要素の一つとして職場への貢献度が挙げられると思いますが、その点においても十分な結果を出されているようですし、昇給して頂くに値するお仕事ぶりではないかと思います。

しかし給与アップについて考える際ですが、もう一つ大事な要素があります。
それは職場全体としての業績という事になります。
個々の先生方の仕事ぶりを見れば昇給に値する働きをされていたとしても、組織全体の業績が悪ければ現実的にはそれを実行に移せないような場合もあり得るのではないでしょうか。
つまり給与を上げて頂くためには個々の働き方や貢献度も非常に大事な要素ではあるのですが、組織全体の業績なども大きく影響してくるという事を忘れてはいけないのではないかと思います。

特に医療機関において医師の存在は非常に大きく、個々の先生方の働き方や意識の持ち方によって、医療機関の業績に対して大きな影響を与える事になります。
少し言い方を変えますと、医師が率先してコメディカルや事務職員を引っ張っていき職場全体を盛り上げていく事が出来れば、職場の業績向上に対しても、より大きく貢献する事が出来るのではないかと思います。
いわゆるリーダーシップを発揮して頂く事が、結果的に先生方ご自身の給与額にも大きく影響を与える事になるのではないでしょうか。

先生方個々のお力を発揮して頂く事も非常に重要な事になりますが、それだけではなく職場の職員を巻き込んで活動して頂いた方がより大きな効果を生み出す事に繋がるように思います。
ご自身の給与アップを勝ち取って頂くためにも、職場全体を盛り上げていく事を改めて意識して頂きつつ、日々の業務に取り組んで頂けると今まで以上に大きな評価をして頂ける事に繋がるのではないでしょうか。
今後の職場内での働き方についてご参考にして頂けますと幸いです。