新たな取り組みを行っている精神科の医療機関について

精神科の医療機関におきまして、勤務医としてご勤務されている先生方の日々の業務内容についてですが、今まではほとんどの場合において、外来と病棟管理もしくは当直や週末の日当直などが主な業務であったと思います。
もちろん、今でもその構図は変わっていないかと思いますが、今後はここに更に違った業務が加わってくる可能性が考えられます。

その代表的なものが訪問診療という事になります。
退院促進や高齢化社会の問題を背景にしつつ、今後は訪問診療に力を注いでいこうとお考えになられている医療機関がとても多くなってきております。
実際に精神科の各医療機関とやり取りをさせて頂いている際に、医療機関側から頂くお話としまして、新たにご入職して頂く先生方には、日常の業務として外来や病棟にプラスして訪問診療にも関わって頂きたい、という事でお話を頂くケースも多くなってきております。
そもそも医療機関の中には、訪問診療に力を入れるための増員という事で、医師の採用を検討されているような場合も多くなっております。

また医療機関の中には、リエゾンに力を入れていこうと考えていらっしゃる所もございます。
地域医療への貢献という事で、近隣の総合病院等に精神科の先生方を派遣して、そこでリエゾンを行って頂くというものになります。
こういった働き方に関しましても、一部の病院では日常の業務の一環として行っている所もあり、今までにはあまり目にしないような働き方になっております。

時代が変わる事で、先生方の働き方にも様々な変化が生じてくる可能性がございます。
世の中から必要とされている事は何か、精神科の医療機関から必要とされている事は何か、こういった事に対して常にアンテナを張ってく事は、今後の世の中を上手く渡り歩いていく際に、とても重要な考え方ではないかと思っております。
世の中の流れから取り残されないようにして頂くためにも、こういった事を頭の隅にでも入れておいて頂ければ幸いです。