職場環境の変化に順応する重要性について

全国各地の精神科の医療機関とのやり取りを重ねていく中で、幾つか気が付く事がございます。
それは時代の変化に合わせて各医療機関の働く環境も変わりつつある、という事でございます。
例えば働き方改革の導入に合わせた先生方の勤務スタイルの変化であったり、国が掲げている医療費削減の動きに対して、それまでは慢性期の医療機関として活動していた病院が、病床を減らしたり外来の数を増やしつつ急性期にシフトしていくなど、その時代の流れに合わせて医療機関の状況も変わり、少しずつ変化していく動きがあります。
こういった医療機関でご勤務されている先生方の場合は特に、新たな仕事の依頼を受けたり、労働環境の変化を求められるなど、今までとは違った働き方が求められる事も少なくないのではないかと思います。

例えば今までは当直に入っていなかった先生に対して、当直に入って頂きたいとの話が出てきたり、外来での件数を増やして欲しい、新たに訪問診療を行うので、そちらのお手伝いをしてほしいなど、先生方がご入職された当時には無かった仕事をお願いされるようなケースもあるようです。
しかし先生方の中には、こういった変化に対し素直に受け入れがたいとお考えになられている場合も少なくないのではないかと考えております。
また入職当時に交わした雇用契約の中に盛り込まれていなかった事であれば、拒むことも出来るのではないか、、、などとお考えになられている先生方もいらっしゃるのではないかと思います。

実はこういった場面ですが、医療機関側も先生方に新たな事をお願いする事に対しては「申し訳ない」という事で、躊躇されている事もございます。
つまり医療機関側もお困りになられているという事になります。
こういった時こそ、先生方の方から医療機関に対して協力する姿勢を見せて頂けますと、先生方に対する医療機関側の評価が揺るぎないものになり、更に評価が高まる事に繋がるように思います。

同じ医療機関で長くご勤務されますと、いずれは必ずこういった変化が生じるのではないかと思います。
こういった事態に対し、先生方と医療機関の双方が協力して取り組んでいく事が、先生方と医療機関との良好な関係性の構築には欠かせない要素ではないかと考えております。
今後も様々な時代の変化が訪れる可能性がございます。
今後は医師の採用に関しましても、こういった場面で柔軟にご対応して頂けるような先生が重宝されるようになるのではないかと思います。
このような時代を上手く切り抜けて行くためにも、是非お知りおき下さいませ。