ご勤務されている医師の体制や年齢構成から察知出来ることについて

弊社では各医療機関の情報を収集させて頂く際に、必ず在籍されている医師の人数や年齢構成など、どのような医師が実際に在籍されているのかについて確認させて頂くようにしております。
その理由ですが、実は当該の医療機関の医師の雇用についての考え方や、医師が働く環境がどのような状況なのかが一目で分かってしまう事があるからなのです。
ではこういった情報を確認する事で具体的にどのような事が分かるのか、そのポイントについて大きく分けて2点ほど記載させて頂きたいと思います。

①病院の規模と医師の人数のバランスについて
これは医療機関側の考え方一つで大きく違ってくる部分になるのですが、医療機関によっては必要最低限の医師を配置して運営している所もあれば、敢えて少し多めの医師を採用する事で勤務されている先生方の業務負荷を、少しでも少なくする事を意識して取り組んでいる医療機関もございます。
同じ給与を頂けるのであれば、当然後者の医療機関の方が働いている先生方にとりましては「働きやすい病院」という事が言えるように思います。
内容的にも規模的にも同じような医療機関を比較される際には、是非参考にして頂きたい要素ではないかと思っております。

②在籍されている医師の年齢構成について
医療機関によって若手の医師から中堅の医師、更にはベテランの医師まで各年代の先生方が満遍なくご勤務されている医療機関もあれば、中には「60代以上のベテラン医師のみ在籍している」ですとか、「若手の医師とベテラン医師のみが在籍しており、中堅の医師が全く居ない」というような医療機関があるなど、その医療機関によって在籍されている先生方の年齢構成に偏りのようなものが生じている場合があります。
これが何を指し示しているかと言いますと、在籍していない年齢層の先生方にとりましては働きにくい何らかの理由が潜んでいる可能性が高いという事になるのです。
実際に良くあるお話としては、救急や急性期の病院より中堅の医師がほとんど在籍していないというお話を伺うケースが多くあります。
その理由は、指定医や専門医を取得された中堅の先生方は、資格を取得したあと、別の病院に転職してしまうケースが多く中堅医師が居付かないという事になります。
(言い方を変えますと、中堅の先生方にとって居心地が良くない医療機関であるという事が想定される訳です。)

このように違った角度から見る事で、様々な事が読み取れてしまうような事もございます。
出来るだけ多くの情報を収集し、先生方にご提供させて頂く事で転職失敗や入職後のトラブル等を防ぐことに大いに役立つと考えております。
弊社では、これからもあらゆる角度からの情報収集を徹底し、それを先生方にお伝え出来るように日々取り組んでおります。
今後もより内容の濃い情報をご提供させて頂けるよう尽力していきたいと考えております。