労働条件や福利厚生から読み取れること

先生方にご提供させて頂く医療機関の情報についてですが、弊社では日々、全国各地の精神科の医療機関にコンタクトを取り、医師の雇用条件、労働環境、各病院の特徴など様々な情報の収集に努めております。
長い時間を掛けて多くの情報を収集してきた事で、各医療機関の貴重な情報を集積する事が出来ております。
それが弊社の強みの一つとなっております。

これらの情報を拝見させて頂きますと、それぞれの医療機関によって様々なものが存在している事に気が付きます。
また、これらの情報から医療機関のある事が読み取れる場合もございます。
それは医療機関が、雇用している医師をはじめとした職員の事をどのように考えているのか、という事になります。
職員の事を大事に考えている医療機関なのか、そうではないのか、そういった部分が一目で分かってしまうと言っても過言ではありません。

その一つの例として「昇給」についての考え方が挙げられます。
とある医療機関では入職時に提示して頂いた年俸は、その後何年経過してもずっと変わることが無いというルールになっていました。
つまり一切昇給が無いという規定になっているのです。
初めに提示して頂いた年俸が、そもそも破格な金額になっていれば話は別ですが、入職して時間が経過すれば医療機関に対する職員の貢献度も変わるはずです。
にも関わらず昇給が無いという事になりますと、その後の職員のモチベーションはどうやって維持する事が出来るのか、と疑問に感じてしまいます。

反対に少しでも職員が働きやすい環境を目指している医療機関もございます。
その一つの例として、有給の付与に関する規定があります。
多くの場合、有給休暇の付与は「法定通り」という事で勤務開始後、半年経過後までに勤務日数に応じて有給休暇が付与される事になります。
しかし医療機関の中には、勤務開始後すぐに有給を付与して頂ける所があります。
ちょっとした配慮ではありますが、こういった配慮はあるのと無いのとでは大きな違いがあり、職員の事を大事に考えている職場である可能性が高まるように思います。

今回は昇給と有給休暇についてご説明させて頂きましが、その他の労働条件や福利厚生の中にも、医療機関側の職員に対する姿勢が見えてくるものがあるかもしれません。
労働条件などを確認して頂く際には、単に給与額や業務量等に目を向けるだけではなく、こういった情報にも目を向けて頂き、その背景などに潜む医療機関側の本音等を探るってみるのも良い医療機関を探し出す一つの方法ではないかと思っております。
ご参考にして頂けますと幸いです。