医療機関側がどんな先生を求めているのかを探る

転職活動を行う際ですが、重要なポイントの一つとして、よく「マッチング」というキーワードが使われる事があります。
「マッチング」ですが、その名の通りで求職者側と求人者側のニーズを上手くマッチさせる事を意味しており、上手くマッチングが成立する事イコール転職成功というように解釈されています。

このマッチングですが言葉で表すのは簡単ですが、いざ実行しようと考えますと、それはとても難しい作業になります。
何故難しいのかと言いますと、それは「相手方が何を求めているのかを明確に把握する事が難しいため」という事になります。
精神科の先生方の転職においても同じでして、医療機関が出している求人票等に記載されている情報だけを見ても労働条件などの表面的な部分しか見えて来ず、院長先生が好む医師のタイプであったり、病院や医局内の雰囲気との相性など更に一歩踏み込んだ部分に関する事が見えにくい事が多くなっております。

以前、実際にあった事例として以下のような事がありました。
医療機関側からは「既に指定医をお持ちの先生であれば検討可能」という事でお伺いしておりましたので、指定医をお持ちの50代の先生をご紹介させて頂きました。
そして面接を実施して頂いたのですが、結果は残念ながらお見送りという事になってしまったのです。
お見送りになってしまった理由が分からなかったため、医療機関の担当者に対し理由について色々とお伺いさせて頂いたところ、最終的に院長先生がご自身との年齢差を気にされてしまい、お断りされてしまったという事が判明しました。
院長先生は40代前半という事で、今回ご紹介させて頂いた先生より年下であり年齢差もある状況でした。
元々院長先生はとてもお気遣いされる性格のようで、年上の先生に対して何かお願い事をするなどの対応は苦手にされていたようで、お願いする時は年下の先生に対しての方が話しやすいという背景があったようなのです。

これが正しく医療機関側がどんな先生を求めているのか、という部分に直結する事ではないかと考えております。
こういった事についても出来る限り確認を行ったうえで、先生方に対して医療機関の情報をご提供させて頂きたいと考えております。
このような作業を行う事が結果的に「マッチング」を生み出す事に繋がると考えております。
今後も「マッチング」を目指し、医療機関側のニーズをしっかりと汲み取る事に注力していきたいと考えております。