精神科への転科理由 ~~私は〇〇〇が理由で精神科転科しました~~

 

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて新年初めは、近年増えている精神科への転科について触れたいと思います。
実際に私共【精神科医の転職相談室】へも精神科への転科希望の先生方からのご相談は以前から多く頂いております。

そのような中で、先生方は「自分と同じような理由で転科をするような医師はそもそもいるものなのか?」「このような理由で転科を希望する事は、病院側から断られる原因になるのではないか?」という事を気になさる先生方もおられます。
そこで私共がこれまで転科サポートをさせていただいた先生方が、どのような理由で転科をなさったのか、をご紹介します。

以下はその転科理由です。
・「元々精神科は科を選ぶ際に検討して一旦は他科へ進んだが、やはり関心が捨てきれず転科を目指したいと思った。」
・「将来開業を考えていて、開業のしやすい(イニシャルコスト低い、ニーズから)精神科で経験を積みたいと思った。」
・「家族(ご兄弟やお子様、ご両親)に精神疾患の者がおり、自分が今後精神科について経験を積んでいきたいと思った。」
・「家族の都合があり、元の科での働き方は難しかったが、精神科でなら可能と思い転科をした。」
・「今後AI導入スピードが加速する為、AIに取って代わられる他科よりも精神科は生き残っていける科の為、今後の為に今から転科しておきたい。」
・「もう年齢的に手術は厳しくなってきた。精神科は長く勤務が続けられる為、このタイミングで興味のあった精神科へ転科をしたい。」

以上が大凡となります。
勿論、上記に該当しないといけないという事ではありません。
先生方のお考えはお一人お一人違いますので、私共は率直なご意向をお伺いしたいと思っております。

ただ転科をなさった後で、(入職した病院に対し)後悔をなさる先生方も一部おりますので注意が必要です。
以下は過去に転科をなさった後で、初めて私共にご相談に来た先生方の事例です。

・「多忙な急性期病院に入ってしまい、想定していた業務よりもハード(救急対応やほとんど指導もないまま外来を持たされる等)であり、上の先生方も多忙な事から指導がしっかりと受けられなかった。」
・「QOLを重視しすぎて、指定医の取得実績がなく、指定医症例の来ない病院に入ってしまった。」

転科が出来れば良いという事ではなく、転科後に先生のご希望に沿うような環境かどうか、は非常に重要です。
上記のようなケースもありますので、事前にしっかりと情報収集をする事をお勧め致します。
先生ご自身での情報集めでは限度がある、という事でしたら私共へお気軽にご相談ください。

先生方お一人お一人状況は違うかと思いますが、転科をなさったのであれば是非ご納得の環境で精神科経験を積んでいただきたいと思う次第です。