転職先の医療機関をお探しになられる際に必ず確認すべきポイントについて

先日お会いさせて頂きましたH先生よりお伺いさせて頂いたお話しになるのですが、大変考えさせられる内容であったと同時に、これから転職についてお考えの先生方にとりましても絶対に欠かす事が出来ない内容ではないかと思い、今回はそのお話について共有させて頂きたいと思います。

H先生が現在ご勤務されている医療機関ですが、数年前に経営破綻寸前まで追いやられてしまい、打つ手も見つからず、どうにもならないような状況まで陥ってしまったようです。
そこで経営のプロである経営コンサルタントを招き、その方の指示のもと活動した結果、今では安定して黒字が出せるような体質に変貌する事が出来たようなのです。
では変わる事が出来た最大のポイントは何だったのか、お伺いさせて頂きましたところ「掲げた目標実現のために職員が必死になって活動した結果である」というお話をされておりました。
まずは危機意識を持つという事と、中長期的な行動目標等を定め、それを実践する事が生き残りにとって非常に大事な事であると繰り返し仰っておりました。

では何故、今回のお話が大事なのかと言いますと、これから先、医療業界においても高齢化社会や人口減少の問題などから生き残っていくために、何をすべきなのかを真剣に考えなければならない時代がやってくるからなのです。
ここ最近におきましても、他の法人に買収されるような医療機関が出てくる事も多くなっており、医療機関によっては既に経営が厳しい状況に差し掛かっている所も少なくないように感じております。

こういった時代を迎えるにあたり、各医療機関において生き残るために具体的にどのような対策を考えて実行しているのかが非常に重要になる訳です。
つまり先生方が新たな転職先をお探しになられる際には、今後の活動方針(生き残っていくための方針)について、しっかり確認しておく事が重要ではないかと思います。
今の段階で、こういった方針について一切考えていない医療機関だったとすれば、それは時代の流れから取り残されている医療機関のように感じます。
今の時代の流れとしっかりと向き合い、何をすべきかについて真剣に考えている医療機関をお選びになるべきではないかと思います。

転職先をお探しになる際ですが、職務内容や労働条件等について、しっかりと確認する事も大事ですが、今回のような点について、しっかりと確認される事も安心して腰を据えて末永くご勤務出来るような医療機関をお探しになるには、非常に大事な事ではないかと考えております。
今後の転職活動の際にご参考にして頂けますと幸いです。