想定を超えた福利厚生について

今までに様々な医療機関の雇用条件や福利厚生について拝見させて頂きました。
雇用条件や福利厚生が新たな職場に入職される先生方にとって、非常に大事な事であるのは言うまでもありません。
また新たな職場をお探しになられる際の最終的な決め手にもなり得る要素ではないかと思います。
そこで今回ですが、過去に実際にあった雇用条件や福利厚生の中で、これは素晴らしいと思えたものを幾つかピックアップしてみました。
これから新たな職場をお探しになられる際の参考にして頂ければ幸いです。

①給与額について
給与額の決め方に関しては、それぞれの医療機関によって様々です。
年齢や医師免許を取得されてからの年次、お持ちの資格などを参考に予め給与テーブルを設けているような所もございます。
また面接時の評価から金額が決定される場合や、前職場の給与額を参考にしつつ決められる場合などもあります。
先日訪問させて頂いたM病院では、基本先生方の前職場の給与額を参考に金額が決められる仕組みになっていました。
もちろん前職場の給与よりも下がらないようにする事が狙いなのですが、下がらないようにするだけではなく、確実にアップするように調整して頂けるようになっています。
またご入職するタイミングによっては年次や年齢が1つ上がる事もあります。
そのような場合には、その点も考慮して更に金額をアップして給与額を提示して頂けるのです。
こうして頂く事で先生方としては「転職して損した」という事が一切なくなる事になるのです。

②有給休暇について
有給休暇の付与に関しては、最も多いパターンは「法定通り」という事で、ご入職より半年経過時点で、勤務日数に応じた有給休暇が付与される事になります。
しかしB病院では、入職した時点で直ぐに有給休暇が付与される仕組みになっていました。
しかも付与される日数は法定で定められている日数よりも多く付与して頂けるのです。
半年も前倒しで利用出来るだけでも有難いお話ですが、更に法定よりも多くの日数を付与して頂けるというのは至れり尽くせりではないかと思います。

③学会の出席について
学会へ出席される際ですが多くの場合、学会への参加回数は「年に〇回まで」というように上限が定められている場合がほとんどになります。
その代わり、その時の参加費や交通費、宿泊費などを医療機関に負担して頂けるという場合が多くなります。
にも関わらず中には参加回数に上限を定めていない医療機関があります。
極論ですが、先生が希望されれば何回でも参加が可能という事になっています。
もちろん、その場合の費用も医療機関側に負担して頂く事が可能という内容です。

④夏季休暇の取り扱いについて
夏期休暇と言いますと、お盆休みなど一般的には6月~8月頃に休暇を取得して頂く事になります。
しかしS病院では夏季休暇をリフレッシュ休暇というように言い換え、夏期以外の季節に取得する事が可能な休暇になっているのです。
もちろん有給休暇とは別に取得が可能になっております。
取得出来る時期を夏期だけに限定してしまいますと、職員同士で取得する日が重なってしまう事も多く、自由に休暇が取得しにくくなってしまう恐れがあります。
そういった事態を避けるために、年中いつでも取得が可能なルールにされたという事です。
これも職員想いの福利厚生と言えます。

今回は以上の4つについてご案内させて頂きました。
医療機関が用意している雇用条件や福利厚生の中には、今までに見たことが無いような、とても魅力的なものが含まれている事も少なくありません。
これは医療機関が職員を大事にしようとする姿勢の一つであり、こういった姿勢の医療機関は職員に対しての配慮が行き届いており、とても働きやすい医療機関である可能性が高いと言えます。
こういった側面から新たな職場をお探しになられるというのも、一つの方法ではないかと思います。
これから新たな職場探しをご検討されている先生方、こういった事も含めお探しになられては如何でしょうか。