給与アップについて考える際に忘れてはいけない事

過去に弊社の方でご案内させて頂いた先生方から以下のようなご相談をお受けした事が何度かありました。
「入職した当初に比べて仕事の内容や業務量、院内での責任の重さなど、どれを取っても職場への貢献度は上がっている事は間違いないのだが、それを評価してもらう事が出来ず一向に昇給して頂ける見込みがない。このままですとモチベーションを維持していく事が難しいので転職する事を考えている。」
というようなご相談になります。
こちらのご相談内容についてですが、全く異論はなく先生方の仰る通りではないかと考えております。
給与とは何かを考えた場合、先生方が働いて果たした役割や成果への対価として支払われるものであると考えれば、仕事内容や責任の重さに見合った給与が貰える事が、仕事を継続していくモチベーションの1つになる事は間違いない事だと思います。

ただ給与に関して考える際に、もう一つ大事な事があります。
それは職場全体としての業績という事になります。
個々の先生方の仕事ぶりだけを見れば昇給に値する働きをされていたとしても、組織全体の業績を見た場合、その組織の業績が悪ければ沢山の給与を支払いたいとの考えはあっても、現実的にはそれを実行に移せないような場合もあり得るのではないでしょうか。
つまり給与を上げて頂くためには個人個人の働き方や貢献度も非常に大事な要素ではあるのですが、組織全体の業績なども大きく影響してくるという事を忘れてはいけないのではないかと思います。

特に医師という立場は医療機関内のヒエラルキーを考えた場合、最上位に位置づけされる存在になります。
言い方を変えますと院内の職員であるコメディカルや事務職員を引っ張って職場を盛り上げていく立場であるという事が言えるのではないかと思います。
院内の職員を上手くリードしていき職場をより活性化させ業績を積み上げていく事が、結果的に先生方の給与額にも大きく影響してくる事になるのではないでしょうか。

まさに今、北京五輪が開催されていますが、その中でも特に団体競技においてはスター選手の活躍だけではメダル獲得は難しく、それ以外の選手の活躍もあって初めて良い結果に結びつく事になります。
これと同じように院内全体を如何に活性化させる事が出来るのか、これも先生方の腕の見せ所であり給与アップに直結している事であるとのご認識を持って頂ければ、それに向けてやるべき事などが見えてくるのではないでしょうか。
ご参考にして頂けますと幸いです。