定年退職を迎えた後の勤務形態について

弊社宛にお問い合わせ頂く事として「定年退職後の勤務スタイル」についてご相談を受けるケースがとても多くなっております。
精神科の先生方の中には定年退職を迎えた後にも継続して勤務を行っていきたいとお考えの先生が多く、実際に70代や80代でも現役として勤務を行っている先生が多数いらっしゃるなど、長い間、勤務を継続されている先生方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は定年後の働き方として、どのようなものがあるのかについてご説明させて頂きたいと思います。

①非常勤や嘱託として勤務して頂く方法
多くの場合、設定されている定年を迎えた後には常勤という立場から非常勤や嘱託といった雇用形態に切り替えて頂き勤務して頂くケースが多くなります。
常勤として勤務して頂く際との大きな違いは、多くの場合において勤務日数を減らしたり、勤務時間を短縮しての勤務など、常勤として勤務されていた時よりも少ない時間内で勤務して頂く事が多くなります。
また契約期間が有期雇用契約に切り替わるという事が多くなります。
常勤として勤務していた際には無期雇用契約(期間の定めのない契約)であったとしても、雇用形態が変わる事で有期雇用契約に切り替わる可能性があります。

②そもそも定年が無いケース
もう1つの働き方ですが、それは、そもそも定年が存在しないようなケースです。
このような場合には体力が許す限り、何歳になっても常勤として勤務し続ける事が可能という事になります。
そのためご年齢を重ねられたとしても対応する業務内容や業務量が変わらない場合も多く、それまでに戴いていたのと同額の給与が頂けることになります。
こちらの方が年齢等を気にすることなく自分のペースで勤務する事が可能ではありますが、非常勤や嘱託として勤務するよりも業務負荷は大きくなる事が考えらえます。
この点をどう捉えていくのかがポイントになるのではないかと思います。

以上の2つのパターンという事になります。
定年後の勤務についてお調べになる際には、それぞれの医療機関の定年の有無、有の場合には定年が何歳なのか、定年後の勤務形態はどのようになるのか、給与額はどうなるのか、業務量はどうなるのか、定年を超えて勤務している医師が実際に在籍しているのか、こういった点をお調べして頂く事が重要ではないかと思います。
将来も末永く安心してご勤務して頂けるように上記のような点についてお調べになられると良いと思います。

最後に、定年を迎えた後の継続勤務について、もう1つ非常に大事な事についてお話をさせて頂きます。
それは職場との信頼関係という事になります。
定年後も勤務を継続する際には、そもそも職場側から今後も勤務を継続して頂きたいと思って頂く事が大前提になります。
そう思って頂く事が出来なければ継続勤務すること自体が厳しくなります。
こういった事をイメージして、いざ定年を迎えた際に問題なく継続勤務して頂きたいと言って頂けるように、職場との良好な関係性を築いていく事も忘れずに日々の業務に取り組んで頂ける事をお勧めいたします。