同じ退職理由を繰り返さないようにするために

弊社にご相談に来られる先生方に対し、私共の方から必ず確認させて頂く事があります。
それが「退職理由」という事になります。
何故転職しようとお考えになられたのか、現在の職場を何故退職したいと思ったのか、その理由について確認させて頂くという事になります。
その意図としましては、先生方が転職をお考えになられた理由をクリアする事や、今の職場を退職したいと思われた理由と同じ繰り返しをしないようにする事が、結果的に転職を成功に導く事が出来るからという事になります。

先日、とある企業にて人事をしている知人に会う機会がありました。
その方は人事の中でも中途採用に関する責任者という立場で働いている人でしたが、その方から人材採用時の「あるある話」を聞かせてもらいました。
こちらの企業でも人材を採用する際の面接を実施する際に、必ず「退職理由」について質問をするようです。
その回答として圧倒的に多く聞く内容が「両親や家族、親戚の看病をするために実家に戻らなくてはならなくなったため退職した」という理由のようです。
世の中にはこれ程までに看病をしている人が多いのかと思ってしまうくらいという事です。

本当にこういった理由で退職した人はごく僅かであって、実際には別の理由が潜んでいるのだろうという事を推測しつつ、採用担当者としても面接を実施しているという事です。
ここでの最大のポイントは、それが本当か嘘かはさほど大きな問題ではなく、むしろ違った理由を言わなければならない事になってしまった背景に対して懸念を抱く事が多いという事でした。
つまり本来とは違った理由を述べるという事は、人には言えないような何かネガティブな理由が潜んでいる可能性が高くなるという事が推測されます。
しかも転職を繰り返しているような人であれば、ネガティブな理由での転職を繰り返しているという可能性が高く、それ自体が問題になってくるという事を話されていました。
つまり転職すること自体が悪い訳ではなく、その理由や背景がどうなのかによって面接官が受ける印象が大きく変わるという事がポイントになるのです。

正直なところ、現時点で実施されている医療機関での面接に関して言いますと、上記のような所まで踏み込んで詮索しながら面接が実施されるケースは少ないように感じております。
しかし、これから訪れる2025年問題など、必ず降りかかってくる課題もございます。
この時期になれば先生方の転職活動に関しましても、今までとは違った流れが訪れる可能性が高く、今まで以上に転職の際のハードルが高くなる可能性も考えられます。
そのような状況下でも問題なく対応が出来るように今から対処しておく事が大事ではないでしょうか。
先生方におかれましても、上記で述べたようなネガティブな転職を繰り返さないようにする事は、今後の転職活動において重要な要素になる可能性が高いです。
その辺りを十分に意識して頂きつつ行動して頂く事が非常に大事な事ではないかと思います。