ご自身の一番の強みは何かを理解して伸ばす事の重要性

先日ですが、とある20年来の知り合いであるA氏に会う機会がありました。
A氏ですが60名ほどの社員を抱える会社の経営者を務めています。
10年ほど前に独立して現在の会社を立ち上げ今日の規模まで成長させ、現在でも業績を伸ばしているやり手の経営者です。
あるきっかけで久し振りにお会いする事になり「社員の採用」というテーマをメインにお話をさせて頂く事になりました。

実はA氏ですが10年前の会社を立ち上げたばかりの頃にも、同じような内容で相談を持ち掛けられた事がありました。
当時はまだ数名の人数で活動されていましたが規模を拡大したいとの事で社員を採用したいと考えているが、何を基準に採用すれば良い人材を確保する事が出来るのかイメージが沸かないという事でした。
なかなか良い方法が見つからないながらも試行錯誤を繰り返していく中で、現在は60名の社員を抱える会社にまで成長した訳です。

そこで採用活動を行う際にどういった事をポイントにしているのかについて聞いてみました。
するとA氏の方から1つの明確な回答を得る事が出来たのです。
それは「人に負けない何かを持っている人を採用するように心掛けている」という事でした。
どういう事かと言いますと、社会に貢献し表彰を受けた経験がある人であったり、部活やスポーツ大会で優勝した経験がある人、地域で最難関の学校に入学した経験がある人、趣味や勉強の世界で一番を取った経験がある人など、業界や分野は度外視して、とにかく人に負けない何かを持っている、一番になった経験があるような人を採用するようになった、という事でした。
こういった人材の強みを理解して適材適所に配置する事で、高いパフォーマンスを発揮してもらう事で結果とし会社全体で良い成績を上げる事が出来ているという事でした。
A氏より「何か人に負けないものを持っている人は強いし、引く手も数多だと思います。これからはこういった強みを持った人材が重宝される世の中が来るのではないでしょうか。」
とお話されておりました。

そもそも経営には様々な考え方が存在しますのでA氏のやり方が全て正しいという事でもないとは思いますが、これからの時代、2025年問題なども考慮しますと、今までと同じような働き方では取り残されてしまう可能性も十分に考えられます。
新たな時代に突入した際にも遅れを取らないように生き残れるようにするためにも、人には負けない何かを持つことが出来るに越した事はございません。
現に精神科の先生方の転職活動を振り返りましても、今までにはあり得なかったような理由で採用に至らないようなケースも出始めてきています。
このような時代背景の中で、今のうちから他の先生方と比べて絶対に負けない何かを掴んでおく事は、生き残っていく上で非常に大事な事ではないかと考えております。
普段はあまり考える機会が無いかと思いますが、この機に是非ご自身の一番の強みは何かを考えて頂き、それを更に伸ばしていく事が出来れば今後の備えになるのではないかと思います。
ご参考にして頂けますと幸いです。