一ヵ所の勤務先で末永く勤務すること

転職活動も大詰めに差し掛かりますと先生方と医療機関と間で雇用契約を締結して頂く事になります。
契約書を取り交わすという事はその後は契約書に記載されている内容を守りつつ勤務を継続して頂く事が前提になるのですが、ここで1つだけ是非、先生方の頭の隅に入れておいて頂きたい事項があります。
それは契約を締結した時点と時間が経過した時点で職場の環境が大幅に変わる可能性があるという事です。
特に長くご勤務されていれば、そういった事態が起こる可能性が更に高くなる訳です。
こういった事態が発生した時にどういった対応を行うのかが非常に大事であるという事になります。

例えばご入職された当初は当直無しという内容で契約を締結していたのですが時間が経過する事で在籍していた医師が退職する事になり当直の枠が空いてしまい病院側が困ってしまい当直に入って頂きたいとの依頼を受けるような場面が発生するかもしれません。
勤務日数に関しても当初は週4日という内容で契約していたのですが状況が変わってしまい医療機関より週5日勤務して欲しいとお願いされるような事が発生する可能性があるという事です。
こういった状況になった際に困っている病院を助ける動き方をするのか当初交わした契約を守り通すのか、これによって医療機関からの先生に対する印象は大きく変わるものと思います。

また逆に先生方の状況が変わる可能性もあり得ると思います。
例えば交通手段に関して当初は電車での通勤をお考えだったが状況が変わり車での通勤に切り替えたいという事になる可能性もあり得るかと思います。
希望通りに変更して頂ければ良いですが契約書には「電車通勤」と記載されているので変更は出来ません、という事で聞き入れて頂けないとなれば先生方も困ってしまうのではないかと思います。

契約を締結した際には原則は契約書を守る事が重要である事に変わりはありませんが時と場合によっては柔軟に対応するという心構えも大事ではないかと思います。
そして先生方と医療機関との間での持ちつ持たれつの信頼関係が芽生え「お互い様」という関係性を構築する事が出来れば、より働きやすい環境になっていくのではないかと思います。
契約を締結される際には一度こういった事について思い起こして頂けると締結の作業もスムーズに運ぶのではないかと思います。
是非ご参考にして頂けますと幸いです。