私共の方では常勤や非常勤限らず、また全国どこの地域であろうと先生方と医療機関とで実施される面接の場には必ず同席させて頂くように努めております。
今までにも数多くの面接に同席させて頂いた事があるのですが、その際のやり取りの中で先生方が放った一言によって状況に大きな影響を与えるような場面に遭遇したこともありました。
時には「違った言い方をすればもっと状況は好転したのではないだろうか?」と思うような場面もありました。
面接の際に先生方が放つ一言一言には重みが加わります。
そこで面接の際に何気なく放った一言が大きな事態にならないようにして頂くために今までの面接で気になった一言についてご説明させて頂きます。
①「勉強させて頂きたい」という言葉について
認知症について深く学んでいきたい、経験を積んでいきたいとお考えだったH先生ですが面接に伺った際に「是非勉強させて下さい」「経験値を積ませて頂きたい」「学ばせて頂きたい」という事で下手になるような発言を繰り返されたのです。
確かに実際問題として勉強させて頂く、学ばせて頂く立場ではあるかもしれませんがH先生が認知症に対して全くの経験や知識が無い訳ではありません。
にも関わらず下手に出過ぎてしまいますと医療機関側からは「即戦力にはなりえない可能性がある」「あまり自信が無いようなので給与もほどほどの提示で良いだろう」という事でマイナスな評価につながってしまう恐れもございます。
最悪の場合オファーすら頂けないという事態も想定されます。
謙虚さを持つことは非常に大事だと思いますが、それが行き過ぎないように注意して頂く事が大事であるという実例です。
②「貴院の規定に従います」
これも①と同様に一見とても謙虚な対応のように思われるかもしれませんが必ずしも謙虚さだけを評価して頂けるとは限りません。
面接では技能面や人間性など様々な部分に対して評価される事になります。
それを踏まえて最終的にどういった条件を提示するのか考えるものです。
しかし仮に素晴らしい経験値や技能を備えた先生であったとしても先生の口から「規定に従います」という言葉が出てきた時点で医療機関としてはその言葉に甘えてしまう可能性が非常に高くなってしまうように思います。
希望している事や気になっている事などありました際には言い方や表現方法は考えつつも医療機関に対して伝える事も大事だと思います。
直接伝えにくいような事であれば代わりに私共の方から医療機関にお伝えする事も可能です。
そのような時には遠慮なくお申しつけ下さいませ。
今回は2つのパターンについてご紹介させて頂きましたが似たような事例は他にも存在しています。
共通している事は「謙虚さは非常に大事だがそれだけが全てではない」という事ではないでしょうか。
こういった事を意識して頂き面接の際に発して頂く言葉一つで展開が大きく変わる可能性もございます。
面接に参加される際には改めてどういった言い回しが良いのか、どういった表現が良いのか予め確認しておいて頂くだけで大きく結果が変わる可能性があります。
ちょっとした事が大きな事態に結びつかないよう是非お知りおき下さいませ。