転職時期についての答え方

医療機関の面接に伺った際に必ず確認される事の1つとして「入職時期」が挙げられます。
入職時期に関しては先生方と医療機関側の双方の希望を確認し折り合いの付くところで擦り合わせを行う事が必要になります。
医師が足りていない医療機関であれば出来る限り早く入職して頂ければ大変喜ばれる可能性が高いですが、
ある程度、余裕がある医療機関であれば焦る事なく先生の予定に合わせて対処して頂ける場合もございます。
こういったやり取りを行ったうえで最適な入職時期を決める事になるのです。

入職時期を決める際ですが1点だけ是非、先生方にお気を付け頂きたい事があります。
それは安易に「今すぐに入職可能です」という言葉を使わないという事になります。
特に現状、ご勤務中の先生方は注意が必要です。
この言葉の使い方を間違えると後々大きな痛手を負う事になる可能性が出て参ります。

どういう事かと言いますと勤務している医師が一般的な流れを経て医療機関を退職する際には他の医師に引継ぎを行ったり担当していた患者へのアナウンスを行うなど直ぐには退職が出来ないケースが多くなります。
一つの目安としては退職するまでに3か月から半年、長い場合にはそれ以上の期間が必要になるケースもございます。
つまり全ての職責を全うし予め定められたルールを守りつつ現在の職場に迷惑をかけないように退職の手配を進める事が必要不可欠になるのです。
にも関らず勤務中の医師が「今すぐに入職可能です」という回答をするという事は、こういった事を意識しておらず職場に迷惑をかけても問題ないと身勝手な事を考えている医師ではないかとの憶測を呼ぶことになってしまいます。

先でも述べましたように医療機関の中には医師が足りておらず1日でも早く入職して頂きたいと考えている所があるのも事実です。
しかし、それとこれとは別の話になります。
いくら早く入職して頂きたいと考えている医療機関であったとしても面接の際の先生方の一言一句についてしっかりと確認しています。
その中に相応しくない回答などがあれば採用を見送られてしまう事も十分に考えられます。

大変細かい事かもしれませんが、こういったきめ細かい対応を行う事が先生方の印象をより良いものに変えていきます。
それが結果的に先生方の雇用条件などに反映される事もあります。
より良い転職先を見つけるためにも、こういった配慮の積み重ねを意識して取り組んで頂く事をお勧め致します。