ここ数ヶ月、大学医局に属されている先生方から転職の相談を受ける事が増えてきております。
大学医局を辞めて転職ともなりますと、当然転職自体が初めてという先生方が多くなります。
そのような先生方からのご相談内容としては、
「以前から退局の申し出をしていたが、ようやくこのタイミングで了承された為、これから転職活動がしたい。」
「数年後も含めた医局人事の話があり、地方への派遣が決まっている。地方への派遣は家庭環境から難しい為、退局を考えている。」
というような3月末を期末とするこの時期だからこそのご相談です。
そして大学医局を出て初めて転職をされる先生方には、ある傾向が見られます。
本日はその傾向を踏まえ、大学医局を出て転職をお考えの先生方に対しお伝えしたい事があります。
早速ですが、
大学医局に属しご勤務されている先生方は、比較的給与額が低い状況であったり、当直や勤務日数はフルで入るのが当たり前であって、慢性期というよりは大学病院など急性期病院でご勤務を続けておられる先生も多いと思います。
以上の事もあり、大学医局を出る際にはどうしても高額であったり、当直が免除であったりとどうしても条件面に目が行きがちになってしまう事が多々あります。
勿論、条件を見る事は大事ですし、良い条件に惹かれてしまうのも悪い事ではありません。
しかし注意しなければならない点は、その病院の内情や方向性であったりともっと見るべきポイントについてもしっかりと検討をしなければならないという点です。
条件が良いと、他の事全てを肯定的に考えてしまうようになり、結果本来なら十分に検討する事を安易に進めてしまうといったような事が起こりえます。
これは好条件による盲目状態です。
転職は表面的な条件で決めてしまうとご入職後に後悔する可能性が非常に高くなります。
「折角、大学医局を出られたと思ったら、民間の病院はどれもこうなのか!?」と疑心暗鬼に陥ってしまう事もあるかもしれません。
でも違うのです。好条件には影響を受けることなく、時には無視をして、ご自身の勤務イメージに合った医療機関かだけを真剣に見つめる事が出来たのであれば、必ず先生の納得のいく医療機関はあります。
そして全国の精神科医療機関を見てきたプロの目を持つ私共を上手く利用してほしいと思っています。
(内情や雰囲気、方向性等を把握している病院ばかりですので、それらの情報を先生と共有させていただきたいと思っています。)
先生方へ条件面だけで病院を勧めたり、誘導する事は絶対にしません。
わざわざパワーを使って大学医局を出る先生方が、転職で失敗して後悔しないよう本日お伝えしました事は参考にして下されば幸いです。