精神科への転科を希望される先生方が面接を受ける際のポイント

既に指定医をお持ちの先生や精神科でのご勤務経験がある先生方が転職活動を行う場合と他科から精神科に転科を希望される先生方の場合では当然ポイントになる部分が変わって参ります。
その一つとして特にポイントになるのが「面接」という事になります。
転科をご希望されているからこその注意点が存在しております。
そこで今回は面接にご参加して頂く際に具体的にどのような事に気を配って頂ければ良いのかご説明させて頂きたいと思います。

他科から精神科への転科をご希望される際に面接の場面で必ず聞かれる点が2つあります。
1つは「何故、精神科への転科をお考えになられたのか?」です。
当たり前と言えば当たり前の事ですが、それ故にここでより具体的な理由を述べて頂く事が非常に重要なポイントになります。
答えが曖昧になってしまったり明らかに内容の薄い回答になってしまいますと転科の意欲が低いとみなされ思わぬ評価を下されてしまう可能性があります。十分に注意が必要です。

もう一つは「転科をした後に精神科においてどのような医療を行っていきたいのか?」についてです。
面接官が考えている事は敢えて精神科を志望されたという事は必ず精神科において実行してみたい事があるはずであると考えています。
また、それが実行可能な事かどうかについての確認の意味も含みます。
例えば極端な話ですが児童思春期に力を注ぎたいと考えていたとしても応募した先の医療機関で児童思春期の扱いが無ければ叶わぬ希望という事になってしまいます。
こういったミスマッチを防ぐ意味での質問という事になります。

面接にご参加して頂く際には最低限、上記の内容について事前にしっかりと情報を整理して頂き内容の濃い回答が出来るように対処して頂く事が転科の活動を上手く進める事に繋がると思います。
直前になって考えれば問題無いと思われる先生もいらっしゃるかもしれませんが意外に面接の場というのは緊張感もあり自分達が想定していた通りに事が運ばない事も多いです。
出来る限り事前にしっかりと準備して頂き面接の場で抜けが無いような対処をして下さい。
そして無事に転科を成し遂げて頂ければ幸いです。