先日、ご案内させて頂いた先生から以下のような話を聞いた事がありました。
「以前、別の紹介会社を利用して某医療機関の面接に参加した事がありました。
いざ面接に参加してみると医療機関に対して私が頭の中で考えていた事とは違ったニュアンスの情報が伝わっており誤解が生じているような状況になっていました。
例えば当直の可否についてですが私としては週1回程度まで入る事は問題無かったのですが無しでも構わないと考えていました。
しかし医療機関側には出来れば当直には入りたくない、という事で伝わっていたようです。
医療機関側としては出来れば入って頂きたいと考えていたようなので、それなら入る事も問題無かったのですが事前に誤った情報が伝わっており情報修正に手こずりました。
また疾患については幅広く対応する事で問題無いと考えておりましたが、中でも認知症に興味がありましたので出来れば認知症の病棟に配置して頂く事が出来たら尚有難い、という程度に考えていました。
しかし医療機関側に対しては認知症を診ていきたいので認知症病棟への配置をお願いします、というように考えていた事と違ったニュアンスが伝わっていました。
そのため面接では終始、誤解を解く事に時間を費やすような事になってしまったのです。」というようなお話です。
これは対応した紹介会社のコンサルタントが、ある意味、気を利かせて先回りして先生のご意向を医療機関にお伝えしようとしたのですが先生の本音について違った解釈をしてしまい、それを医療機関側に伝えてしまったために起きてしまった出来事ではないかと推測致します。
こういった事が起こらないようにするためには大前提として先生方との間でコミュニケーションを図り正確な情報を共有する事が大事であると考えております。
そこで私共の方でも面接を実施する前の段階では必ず先生方と情報共有を行うようにしております。
それともう一つ大事な事は精神科専門でご案内しているからこそ分かる先生方と医療機関側の志向についての情報共有です。
精神科の先生方が好まれる事、嫌がられる事について、また医療機関側が精神科の先生方に求めている事などについて私共の方では情報を蓄積しています。
こういった情報も含めて先生方と情報を共有させて頂く事で、より面接をスムーズに行う事が可能になるのです。
ここ最近では面接官の面接スキルが以前よりも上がってきたと感じる場面も多くなってきました。
そこで私共の方では、そういった状況の中でも遅れを取らないよう事前の準備をしっかり行う事を意識しています。
そして納得の結果が得られるように対処していきたいと考えております。