今回のテーマですが精神科だけに当てはまる事では無いのですが、転職するというキーワードについて考える際に非常に大事な要素ではないかと思った出来事がありましたのでご紹介させて頂きます。
先日、知人であるA氏から、その娘さんの就職先についての相談を受けました。
相談内容としては娘さんが入社を希望している企業の考え方に対して良い印象がなく本当にそこの企業に入社しても良いものかどうかについての相談でした。
娘さんは現在、大学4年生で企業のインターンシップに参加しているという事でした。
業界としては私共と同じ人材を紹介したり派遣する、いわゆる人材ビジネス関連の企業という事です。
インターンシップではリアルな業務を経験して欲しいという事で実際にその企業に転職の相談をしてきた転職希望者の対応や求人の紹介、面接の設定など日々、正社員が行っている事と全く同じような仕事を任せられる事もあるようでした。
しかし娘さんは実際の業務を行った経験が無いため、どのように対応をすれば良いのか分からないため対応方法について質問したようなのですが細かな対応方法については教えてもらう事が出来なかったようなのです。
その理由も良く分からないのですが更に驚く事に「他の社員の真似をしながらとにかくやってみて!」という感じで軽い指示しか出してこないようなんです。
それで娘さんは困ってしまい父親であるA氏に相談を持ち掛けてきたという事でした。
この相談を聞いてA氏に対して真っ先に「入社しない方が良い」という回答をしました。
その一番の理由は人を大切にしていない企業であると感じたためです。
ここでいう人というのは娘さんだけではなく転職の相談をしてくる転職希望者、取引先の担当者なども含めてです。
社員に対して無責任な対応をする事も良くないですが、ましてや人生を賭けて転職の相談をしてきた転職希望者に対して何も知らない学生を担当として付けるというのは、この企業が人を扱う事を軽く見ているとしか考えらず理解しがたいと感じました。
無責任にもほどがあるように思います。
私が転職する側の立場だったら担当者が何も知らない学生だと分かった時点で、その会社を利用する事はやめると思います。
私共の仕事はどれだけ人を大事する事が出来るかが一番大事な事ではないかと考えています。
にもかかわらず今回のような会社が存在している事が分かり同業として大変ショックを受けてしまいました。
少なからず私共としては人を大切にする気持ちを持ち続け弊社にご相談に来られた先生方、ご紹介する先の医療機関、関わる方々を大事にし皆様に喜んで頂ける仕事をしていきたいと改めて考えさせられる出来事でした。
先生方におかれましても紹介会社を選ぶ際、新たな転職先をお探しになる際には「人を大切にする」というキーワードを意識して頂く事で良い相手を見つけ出す事が出来ると思います。
是非、ご参考にして頂ければ幸いです。