短期で辞めてしまう先生と長く勤務している先生の違い

 

過去数百の精神科の先生方の転職を見ておりますと、その転職理由というのは様々です。
また先生方からお話を聞いておりますと、これまで短期でお辞めになる事が多く転職回数も多くなっている先生と一つの医療機関で長くご勤務されてきた転職回数が非常に少ない先生がおります。
 
本日は、短期で辞めてしまっている先生と一つの医療機関で長くご勤務してきた先生の転職理由の違いについてお伝えしたいと思います。
(これはあくまで統計的にものですので、全ての先生が該当するものではありません。)
 
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① これまで短期で辞めてしまっている(転職回数が多い)先生が考える転職理由
> 今の病院が嫌だから辞めたいという現実逃避による転職
 
② 一つの医療機関で長くご勤務してきた(転職回数の少ない)先生の転職理由
> 将来的なビジョンがあり今後やりたい事や働き方が明確であるが故の転職。
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①のケースは、特に今後やりたい事や自分の目指す医師像や働き方が明確ではなく、今の職場には居られないという理由による転職理由です。
明確な目的が無いだけに悪いところを見つけてしまうとそれが嫌になり、転職を考えてしまうのです。
明確な目的とは決して壮大な夢を持って下さいとかいう事ではなく、
・「小さい子供がいる為、時短勤務が出来る病院で勤務したい。」
・「家庭状況により今よりも大幅な給与アップが必要になった。」
・「今後、〇〇〇〇(特定の症例)の経験を積みたい。」
・「指定医の取得に向けて症例が豊富にある病院へ転職したい。」
…etc
 
以上のような目的で十分なのです。
 
明確な目的があるからこそ普段のご勤務にも従事出来、その結果が長い勤務へ繋がります。
②のケースは、まさにこのようなビジョン・目的がある先生です。
 

 
 
今の病院が嫌だから辞めたいというお気持ちは十分に分かります。
だからこそ、次は先生が本当はどういう働き方がしたいのか、本当はどのような医師でありたいのかをしっかりと考える必要があります。
転職を考え始めるキッカケは「今の病院が嫌だ」でも良いのですが、その後のご自身の自己分析が重要なのです。
 
先生方が納得のいく環境でご勤務される事を私共は切に願っております。
もし、自己分析や今後の目的について見えてこない先生は一度お気軽にご相談を頂ければ幸いです。
お考えを整理するお役に必ず立てるかと思います。